湯島清水坂クリニックでは「福田−安保理論」をもとに、自律神経のバランスを整えて免疫力を高める自律神経免疫療法を行っています

つむじ通信6

つむじ通信6

画像の説明

気を徹すつむじの理論よりの挑戦

重篤な病気を未病の段階で治す

 2007年10月11日、57歳の女性が左足の痛みのため、家族に伴われて来院された。
 彼女は2000年12月から、近所の開業医や大病院などで「リウマチ」として治療を受けていたが、症状の改善がないため、薬は使用していなかった。

 左足の足関節(足首にある関節)に腫脹があり、杖を使用しても痛みがあるため、跛行(片足をひきずるようにして歩くこと)状態で歩行は困難であった。

「つむじ理論」による治療を15分ほど、磁気針で行った。
 治療後から体は非常に軽くなり、下半身を中心に温まり、ポカポカになった。冷えていた足も、ぬくもりを感じるようになり、歩行が可能となって帰っていった。

 治療1カ月後には歩行がさらに楽になり、杖を使用しながらではあるが、約50キロの距離を電車やタクシーを使い1人で来院するようになった。このころから、「やる気が出るようになった」と言う(治療4回)。

 私は、治療の前後に患者に目をつぶってもらい、まぶたに浮かぶ色を聞いている。治療前には、目をつぶってまぶたに浮かぶ色は茶色や黒であったが、治療後には赤や黄色に変わっている。

画像の説明

 治療2カ月目(12月7日)からは、歩行時に杖を使うことが少なくなり、左足の腫れも少なく、顔色もよくなった。左足の冷えはさらに軽くなり、冬季には必ず使っていたひび割れ用クリームは不要となった。治療後にまぶたに浮かぶ色は明るいオレンジ色となり、幸福感を覚えるようになったという(治療8回)。

 治療3カ月を経ると、調子のよい時間が長くなり、歩行時の痛みはまだあるが、跛行は軽くなった(治療12回)。さらに、治療10回目ごろから、頭部、顔面、背部に刺絡療法(「高麗手指鍼(こうらいしゅししん)」という治療法で用いる鍼を使ったごく軽い瀉血)を加えるようになった。すると、治療後に目をつぶってまぶたに浮かぶ色は、オレンジ色だったのが、鮮やかな黄色に変化したという。

 左足のむくみはさらに少なくなり、気分のよい時間がますます多くなった。長年続いていたひざの痛みも少なくなり、正座できる時間が長くなってきた。肌荒れはなくなり、動きもよくなり、皮膚の色がきめ細やかになってきた(治療12回を過ぎてからは、1カ月に2回の治療に減らした)。

 ところが、3月5日に、突然問題が起こった。
 3月に入って、日本海を中心に第一級の寒波が襲来していた。この日、日本は低気圧に挟まれ、新潟でも雪が降った。彼女は朝方から、左足に強いしびれ感、手足の冷え、顔面にも違和感を感じたという。

 足の痛みが強いため、歩けなくなっていた。手足や腰に温湿布や湯たんぽを使用したら、しびれ感は少しやわらいだという。しかし、足のしびれ感に加えて痛みがあって動けないので、息子に伴われて6日に私の医院に来た。

 さっそく彼女を診ると、顔面全体に紅潮(のぼせ)が見られ、左目は少し小さく、目尻が下がっていた。そして、左足は冷えが強く、歩行がままならなかった。血圧は最大が126㎜Hg、最小が76㎜Hgであった。

 そこで、磁気針の治療に加え、頭部から背部、足に刺絡療法を行ってみた。すると体は急に温かくなり、足にも温かみがでてきて、しびれ感はその場で消失した。
 治療20分後には歩行が楽になり、穏やかな顔貌となり、不安感もなくなって帰っていった。

 そして7日には、足のしびれ感や痛みは、2月と同じくらいになったという。
 3月10日、予約が入っていたので彼女はまた来院した。6日と同じ治療を行ったが、元気に1人で帰っていった。顔貌は2月のときと同じ健康的な状態であった。

 これまでの白血球(免疫)の状態(変化)を述べておく。

年月日白血球(/mm3)顆粒球(%) リンパ球(%)単球(%) 
2007年10月11日660067285
2007年12月7日600066286
2008年1月23日660065296

 私は彼女のうっ血状態と不安そうな表情を見たとき、私が中学2年生の2月に叔母の身に起きたことを50数年ぶりに思い出した。
 叔母は、お昼休みに目が覚めたが、目が充血し、言葉が出ないという。顔が紅潮していて、頭がボーッとしていると言っていた。そして彼女は、3日後に脳卒中で還らぬ人となった。いま考えてみると、叔母は昔から足が冷たく、体が冷えていると言っていた。

 多くの疾患は、このような状態を示した後に病気になると考えられる。すなわち、頭部はうっ血し、足は冷える「頭熱足寒」の状態が、病気の本態だと推測するのである。

 これは、現在行っている「気を徹すつむじの理論」での治療を行えば、「頭寒足熱」(頭部のうっ血や足の冷えがなく、全身が温かい状態)に転じて、薬を使用しなくても元気になることを教えている。

 現在、難病といわれる疾患についても高い効果や治癒率を示しており、「つむじ理論」による磁気針での刺激に加えて、お灸、刺絡療法、温泉療法を加えた「合わせ技療法」に精力を注いでいる。

 私が行っている治療法は、貝原益軒(江戸時代の本草学者で、『養生訓』の著者)、後藤艮山(江戸時代の医学革新運動の先駆者で、病気の本質を見抜いていたと私は思っている)、水野南北(江戸時代の観相学の大家)、石渡弘三(交流磁気治療器の開発者)、宮本直吉(携帯用電子鍼の開発者)などの先人の考えを基に行っている。

 57歳の女性のケースは、このような治療で未病の段階で治すことができる。なにも救急車を呼び、病院で多くのスタッフを集め、長々と検査などを行うことはさらさらないと思うのである。加えて、薬剤などの使用はもってのほかと思うのである。

 私が常々考えているのは、日本には昔から伝えられてきたこのようなすばらしい医療があるのに、よってたかって西洋医学に追従することはないということだ。
 膨大な医療費、薬剤の副作用など、西洋医学一辺倒の考え方は限界にきている。

 未病の段階で病気の発症を防ぐという、日本古来の医学の知恵を活かすべきである。医療費の増大による財政破綻を回避し、薬剤の副作用に苦しむ患者をなくすべく、医療界は全力を挙げて努力すべきであると考える。

2008年3月11日
福田 稔

a:1625 t:4 y:2

powered by Quick Homepage Maker 4.53
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional