湯島清水坂クリニックでは「福田−安保理論」をもとに、自律神経のバランスを整えて免疫力を高める自律神経免疫療法を行っています

つむじ通信5

つむじ通信5

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気を徹す姿勢

つむじの理論よりの提言

 1997年に医師の浅見鉄男先生より学んだ井穴・頭部刺絡療法を元に、試行錯誤をくり返しながら、2006年2月末に「つむじの理論」にたどり着いた。

 その年の4月中旬には、故石渡弘三氏による交流磁気治療を、「つむじの理論」に応用することになった。この治療法によって、きわめて高率の治癒効果が、短期間のうちに得られることが判明した。これは、「まさか! 本当!」と、自分でも目を疑うほど強烈なものであった。

 治療結果は、いずれデータをまとめて発表したいと思っている。そこでまず、この理論の真髄となる「姿勢」について、述べておきたい。

(1)アトピー性皮膚炎患者に見られる姿勢

 アトピー患者は、ほぼ100%前かがみで、若い人でも病人のような姿勢で動いている。しかも、顔から首を中心にステロイド剤を毎日塗っているため、肌は完全に黒みを帯びている。
 全身の肌は、とくに手足の屈曲部を中心に黒くなっている。初期は赤みがかった肌だったのが、しだいに黒みを示すようになる。これは、症状がだんだんと悪化してくると、医師が手を替え品を替えてステロイド剤を使用させるからである。

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 ステロイド剤の使用期間が5年以上になると、イグアナのような皮膚状態となってくる。この肌を見て、正常な肌の状態であるといえる医師が、はたしているであろうか? この責任を誰が取るのであろうか? この、免疫を抑制するステロイド剤の使用を、いつまで続けるつもりなのだろうか!
 これは、二十世紀最大の悪の遺産だと、医療界は認識すべきである。

 アトピーの悪化に、医師がかなり加担していることは間違いない。アトピー性皮膚炎は、C型肝炎の次に、政府や製薬会社への大きな訴訟問題になるだろうと考えられる。次に責任があるのは、両親、とくに母親、そして祖父母である。家庭内では、「小さいのにかわいそう」「私たちが看なければ」と、なにかにつけて、過保護さが目につく。

 アトピーの治療期間が5年以上必要な症例は、いままでに診た約250人中、3人いる。これらの症例に目につくのは、15歳以上になっても、必ず母親同伴で治療を受けに来る。私の治療は、「痛さ」を伴う。子供が痛いといって、治療を避けようとしても、こうした母親は決して子供を叱らない。これに反し、アトピーの治療が短期間に終了するのは、予約時間の前に早くから来て、積極的に治療を受ける患者である。

・アトピーを治したいなら1人で来い!
・自分で治そうとする工夫をしろ!
・食事は、軟らかい物、冷たい物、甘い物は避けろ!
・むしろ、硬くて甘みの少ない、温かい食事をとれ!
・汗を流して仕事や運動をして、足腰の筋肉をつけろ!

 そうすれば、患者の50%以上は、自分だけの力で治すことができる。この疾患は、副交感神経優位で起こるので、自律神経のうち、交感神経を刺激してバランスをとればよい。それだけのことである。だから、人生に甘えは絶対禁物なのである。

(2)うつ病患者に見られる姿勢

 次に姿勢が悪いと感じるのは、うつ病患者である。「この疾患は、カゼのようなものだ」「薬を飲めば6カ月でほとんど治る」などと、軽々しく医者は発言しているが、私はそんな簡単なものではないと思う。

 薬で治せるのは、せいぜい20〜30%くらいだと思っている。薬の作用は、体内に滞った悪い物を体外に排泄させず、体を冷やし、上半身のうっ血を増強させる。これは、本質的な治療法ではなく、対症療法なのである。だから、再発率は50%以上という数字があるのは、当たり前の話である。

 このような姑息的な治療は、行うべきではない。自律神経のバランスを整える治療では、治療期間は6カ月〜1年で、ほぼ完治すると考えられる。私の医院でうつ病の再発例は、治癒から8カ月、12カ月後に起こっている。しかし、治療を2〜3回行えば、仕事に復帰している。

 私が経験しているうつ病患者の姿勢は、両手をポケットに入れて、目線は常に下を向き、足を引きずるようにして歩き、暗い顔をして、生気のないのが特徴である。そして、薬を長期間使用している人は仮面のような顔となり、笑顔を見せない。

 ところが、気を徹す「つむじの理論」による治療では、早期に笑顔が回復し、姿勢もおのずとよくなってくる。そうすることによって、マイナス思考がプラス思考に入れ替わる。この疾患も副交感神経優位で発症するので、治療法はアトピーとまったく同じである。

(3)ガン患者に見られる姿勢

 ガンは、アトピー性皮膚炎やうつ病と違い、交感神経優位で発症してくる。姿勢もアトピーやうつ病の患者に見られるような、ひどく悪い姿勢は少ない。しかし、全体的に見れば、決してよい姿勢とはいいがたい。顔全体の容貌は、まさに恐怖におののき、オドオドした不安感に覆い尽くされている。視線は定まらず、治ろうとする「気」が抹殺されている。

 これは、医者を含めた医療界が、脅かし(悪気はないと思うが)、恐怖で人を押さえつけ、現代医療を強要してくるからである。「ガン」という大義で、「治療しないと悪化の一途をたどる」と、恐怖心をあおるのである。こうして、自分の力で治そうとする気力を消滅させる。
 これは、神を超えてしまった、医学の愚かな姿である。

 この考えが横行しているので、良性腫瘍でも、ガン化するおそれがあるといって、手術を強要してくる。しかし、舌であろうと顔面であろうと、自律神経のバランスを整えれば、数カ月で体調はよくなり、腫瘍は消滅に向かう。そして、姿勢はもとより、顔貌も自然とよくなってくる。

 日本には、古来よりすばらしい医学や養生の考え方があり、時代とともに進歩をとげてきた。
 鎌倉時代には、食事の際の作法を広めたといわれる曹洞宗の開祖・道元がいる。江戸時代には、当時八十四歳の貝原益軒が『養生訓』を著した。医学革新運動の先駆者・後藤艮山は、病気の本質を見抜き、「百病は一気の留滞に生ずる」と主張した。観相学の大家・水野南北は、「人の命運は総て食にあり」と説いた。これらの先人たちこそが、自律神経免疫療法の開祖だと私は考えている。

 なにも、西洋医学に追従する必要はさらさらない。正しい姿勢、バランスのとれた食事、働いて汗を流し、自分で治そうとする気力を養う。四季の変化に感謝して、日本人の持つ知恵と知能を存分に発揮すべきである。こんなすばらしい手を無駄にすべきではない。

2006年11月15日
福田 稔

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